不思議な骨「肋骨」|岐阜
こんにちは 則武の整骨院です。
11月なのに25℃を超える日が続いていたと思ったら、
急に寒くなりましたね…
皆さんも、体調管理に気を付けてくださいネ!
さて、本日は「肋骨」のお話です。
通常、骨格矯正というと骨盤や背骨の歪みばかりが注目されますが、
骨格の中でとても大事な骨が見落とされがちです。それが、「肋骨」です。
肋骨は内蔵を覆っている骨です。そして、背骨と胸骨に繋がっています。
つまり、背骨が歪んでいる状態というのは肋骨も歪んでいるのです。
いくら背骨の歪みを整えても、肋骨の歪みがそのままですと、すぐ背骨は歪んでしまいます。
肋骨が胴体を覆っているので、全体(肋骨)の歪みを整える必要がありますよね?
肋骨の矯正・調整は、背骨の歪みを整えることで首や背中、腰の痛みや動きの悪さ、
筋肉の緊張を緩和する効果があります。
そして、肋骨とは直接関係がないように思われる、肩や股関節、膝の痛みや動きの悪さを改善する効果もあります。
肋骨のちょっとした操作で、挙がりにくい腕がス~と挙がることがよくあります。
肋骨を少し触っただけで、股関節の動きがスムーズになることも、よくあります。
また、肋骨は呼吸と共に動きますので、肋骨の動きがよくなると呼吸も深くなり、精神的にも落ち着いてきます。
肋骨はとても不思議な骨なんです。
【呼吸と姿勢の関係】
姿勢は、「呼吸の仕方」に影響されます。
呼吸は、肺で行われますが、肺は自身で膨らんだり縮んだりすることが出来ず、
横隔膜の上下運動と肋骨の上下左右に広がる動きで膨らんだり縮んだりします。
この時の肋骨の動きは、肋骨の間にある肋間筋の作用で胸郭の引き上げと引き下げ、
横隔膜(横隔膜も筋肉です)の作用で肋骨下部が左右に広がることで、肺の容積を増やしています。
呼吸が浅いと、肋間筋と横隔膜が充分に使われなくなり、硬くなるのです。
肋間筋が硬くなると、胸郭は縮み、横隔膜が硬くなって腹圧がかからなくなり、体幹が安定しなくなることで、
前肩、猫背、骨盤の前傾等の上位交差性症候群、下位交差性症候群になり姿勢が崩れる元になります。
【呼吸が深くなれば姿勢も変わる!】
では横隔膜を活性化して深い呼吸に変えるにはどうしたらよいのでしょうか・・?
それには1度人間のスタート地点に戻る必要があります。
人間のスタートは胎児・・つまり背中を丸める姿勢をとることです。
背中を丸めると胸郭が圧迫され肋骨の動きが制限されるので、呼吸するために嫌でもお腹と背中が膨らみ
(横隔膜を使わざるを得ない状態)肺の容積を増やそうとします。
それを繰り返していると、自然に深い腹式呼吸になり、その感覚がわかるようになると、
立っていても寝ていても腹式呼吸が自然と出来るようになります。
横隔膜がしっかり大きく動くと、内臓を上から圧迫し、すると今度は骨盤の下にある
骨盤底筋群が内臓を押し返すことになり腹圧が高まります。
この圧力が体幹を安定させ、体全体の筋肉や骨格を使いやすい良い状態(脳と体に余計な緊張がない状態)
=良い姿勢が作られます。
すると・・
1、胸郭が引きあがるようになると猫背は解消される
2、前方に巻き込んでいた肩が正常な位置に戻る
3、体幹が安定することで腹筋、殿筋、ハムストリングスが使えるようになる
結果、前肩、猫背の上位交差性症候群や骨盤前傾の下位交差性症候群は解消され姿勢がよくなることで、
原因のわからない肩こりや腰痛、首の痛みから解放されることになるのです。
則武の整骨院では、肋骨の矯正・呼吸法の指導・EMSでのインナーマッスルトレーニングの全てが行えます。
興味のある方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
日曜日・祝日も休まず営業しております。
則武の整骨院 院長 初瀬尾 一人